日時:2022年7月8日(金)13:00-17:00 会場:森美術館オーディトリアム 主催:ウェルカム・トラスト、NPO法人インビジブル 企画協力:森美術館

コンビーニング(Convening)は、マインドスケープスの趣旨・目的に賛同する様々なバックグラウンドを持つ参加メンバーと共に、アート/文化の視点からメンタルヘルスについて対話を重ね、学び合うことを目的とした対話集会でした。コンビーニング#1 では、森美術館における「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」展の参加作家である、飯山由貴さんの新作《影のかたち: 想像された共感》を出発点にディスカッションを行いました。

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Photo: TOMITA Ryohei

振返りレポート

文:椙山由香

注:この振返りレポートは参加メンバーの情報共有場「リソース・センター」にて運営スタッフが執筆したものである。

Convening #1 振返りVol. 1(2022.8.16配信)

コンビーニングメンバーのみなさま

ご無沙汰しております。椙山です

福島県双葉郡富岡町でのConvening#2に向けて、全7回でConvening #1の様子を振り返っていきます。

Convening #1は、「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」展を開催中の森美術館で行われました。まず、それぞれが「メンタルヘルス」を聞いたときに思い浮かぶ言葉とともに自己紹介。全員が車座に座り、カジュアルな雰囲気で始まりました。

前半は、Mindscapse/Conveningの説明、森美術館館長 片岡真実さんからの本展覧会の開催意義、本展覧会の出展作家 飯山由貴さんからのメンタルヘルス×アートについての雑感についてのお話を伺いました。

森美術館館長 片岡真実さんは、本展覧会のキュレーションのテーマとして、Active Learning(傾聴)を上げ、コロナパンデミックにある今だから見たい作品として、頭で考えるのではなく五感で感じる作品を選んだこと。また、コロナ禍で出てきた、Well beingの文化の新たな指標としての可能性にも触れました。

本展覧会の出展作家 飯山由貴さんは、メンタルヘルスとアートのつながりについて、自身の経験から出てきた疑問や洞察などを書き出した手書きのレジュメを共有しながら話をしました。参加者はその話を聞きながら気になったことを付箋に書き出していきました。環境によって変わる精神の病の定義や、治療や薬をどう捉えるかといった、示唆に富む飯山さんの問題意識は、「ミュージアムやアートプロジェクトは、メンタルヘルスクリニックになりえるのか?」という、本コンビーニングの問いを深めてくれました。

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